一般家庭にパソコンとインターネットが普及して久しい。昔のTVと同じように、今では一家に1台はあるのではないだろうか?機能も増えた上に、価格も随分と安い。その上、昨今のスマートフォンの普及もあり、いわゆる「無料ソフト」がものすごい勢いで増えた。
一般人が作ったソフトもネット上では出回っていて、中には中学生が作成したプログラムなどもあり、パソコンやスマホユーザーは、一度は使った事があると思う。

 しかし、誰が作ったか分からないソフトやスパイウェアも存在する。先日、日本のニュースでもあったが、自分の知らないうちにパソコンが乗っ取られて、自分のパソコンから誹謗中傷や脅迫まがいの投稿をされ、気がついたら逮捕されているのである。パスワードの情報の流出も怖いが、自分の知らない間にパソコンがコントロールされて、犯罪者に仕立てられると言うことが実際に起こってしまっている。

 パソコンの遠隔操作は、昔からあり、もう10年近く前だが、日本にいる専門の知人から、スイスにいる自分のパソコンを見てもらった事がある。勝手に自分のパソコンのマウスが動いていて、非常に奇妙な感覚だったが、ネットさえ繋がっていれば、要するに可能な話しである。

 前述のスマートフォンの普及で、「アプリ」と呼ばれるソフトウェアを簡単にしかも無料で自分の端末にインストール出来るようになり、ほとんどの人がソフトを入れる事に対して抵抗がなくなってしまった。ある程度のお金を出して購入するなら、慎重に調べて、他のソフトと比較していれるだろうが、どうせ無料だし、あとで消せば良いという程度の感覚である。
 身近なところでは、自身も体験しているが、あるPDF作成ソフトをダウンロードしてから、見知らぬセキュリティソフトウェアが勝手に動作するようになり、消してもけ消しても、何度でも出て来るようになった。「あなたのコンピュータにウィルスが1556件見つかりましたので、ウィルスを駆除して下さい」と出る。毎回尋常でない数のウィルスをはじき出す。もちろんそれに従って進んで行くと、クレジットカードの入力欄が出てきて、延々とお金を取り続けられる事になる。

それは、ウィンドウズのOS用に出回っている悪質なソフトで、アイコンなどのマークもマイクロソフト社のそれと非常に似せて作ってあるため、一見オフィシャルなアップデートかなにかと勘違いしてしまう。(下記画像参照)

事前に調べてあったので、元のプログラムから削除して解決したが、別のPCでは、インターネットに繋がらなくなってしまった。原因は不明だったが、そのソフトによる可能性が高い。結局は、ウィンドウズを再インストールする羽目になった。

 こうした事が起こると、保存されているデータなども、いつ破壊されてしまうか、流出してしまう可能性もあるので、別付けのハードディスクに保存しておくと良い。ちなみに、上記で書いたように、pdfを作成するソフトは、利用された方も多いと思うが、ウィンドウズ7を使っている方なら、オフィスから、pdfを作成する機能がついているので、そちらをお勧めしたい。(下記参照)