年が明けてから2週目、兼ねてから予定をしていた家族での休暇をとった。
昨年は、3月の大震災に始まり、個人的にも義父の他界、義母の入院など、色々と落ち着かず、夏と秋に計画した家族での休暇も結局取れないでいた。

 それもあって、思い切って年始のこの時期にスキーの休暇をとる事にした。中央スイスのスキーリゾートへ行ったのだが、雪不足に悩まされたスキー場は、我々が行く頃にはようやく降り積もった後で、天気も良く、雪のコンディションも申し分なかった。
実に7年ぶりのスキー。子供の頃からスキーは毎年欠かさず行っており、そこそこ自信はあるほうだった。
それが7年も行かないなんて、考えた事もなかったが、この7年の間に移住をしたり、引っ越しをしたり、家族が増えたりで、行くタイミングを逃していた。こんなにゆっくりと時間を取ったのは久しぶりの事で、楽しく過ごせた。

 7年も経つと、スキーの道具も進化していた。まずはここ数年でスタンダードになって来たヘルメットの着用。義務ではないが、スキー場で滑っているスキーヤーとスノーボーダーの98%(と言っても過言ではない)くらいの人が着用していた。自身も初めて購入し着用した訳だが、これが実に一石二鳥のものであるか、滑り出してすぐに実感した。暖かいし、当然ながら安全。ニット帽ではおでこが汗ばんでかゆくなったりしたが、そういう事も無し。ゴーグルもしっかりヘルメットに固定出来て、今までなんで定着しなかったのか不思議なくらい。

 そしてスキーの板。いわゆるカービングスキーを使用したが、これが以前にもまして、コントロールしやすく、楽にターンが出来る。昔は真っ直ぐの長い板を使用して、コントロール出来るまでは随分と練習したが、これにより足への負担も減った。そして、大事なスキーブーツ。こちらも足に合うものを選べば、違和感も痛みもなく、昔から使っている道具のように思えた。これも技術の向上によって、製品の質が上がったんだと感じた。いずれも、7年もスキーから遠ざかっていたおかげで実感出来た事かもしれない。

今年も日常の中にどんな発見があるのか、少し楽しみになってきた。